玄関のドア、閉まった音が…カチン…と心に突き刺さった。 薄暗い部屋に、ぬるりと侵入してくるサンダルの音。 「泊まってく?」なんて軽い誘いのはずが、背中に視線が突き刺さってた。
梓ヒカリ。 昔からサバサバしてて、男と喋ってるほうが気楽だって言ってたやつ。
でも今日は違う。 その汗ばんだ襟元から、ふわり…と漂うのは、汗じゃなくて“熱”。 視線が…胸元に吸い寄せられる。あんなに…あったっけ?って。
「…なんでそんな目で見るん?」
言葉が出ない。 唇がわずかに震えて、喉がごくん…と鳴ったのがバレた。
ボーイッシュな声なのに、 耳にまとわりつくその語尾が…ゾクッとするほど甘い。
Tシャツのすそをぐいっと摘まんで、彼女が少し身体をそらす。 びくん…と心が跳ねた。 その瞬間、俺の視線はもう“男友達”の顔を見てなかった。
ただの悪ふざけ?いや、あれは本気の「見せ方」やった。
クイッ…と丸めた足の指先が、床にきゅっ…と音を立てる。 汗ばんだ太ももがぺたんと張りつくその音に、息が止まった。
視線を外せない。 笑ってるけど、目が…誘ってる。
「あんたが最初やで、そんな顔させたの。」
自分で言った言葉に、彼女のほうが一瞬ドキッとしてる。 その頬が…じんわり、赤くなる。
男としての自信とか、理性とか、 そんなもん全部ぐしゃぐしゃに溶けてく。
これは、ただのAVじゃない。「境界線の崩壊記録」や。
友情と欲望のあいだで揺れる感情、 服のすき間からチラつく本音、 汗が、息が、舌が…ぜんぶ「こっちに来たい」って訴えてる。
ぬるっ…と流れた汗が、鎖骨に沿って谷間へ消えていくたびに、 胸がじわ…っと熱くなる。
俺、たぶん、 「性欲」じゃなくて、「共鳴」してたんやと思う。
▼ その境界を越えた先に、彼女の“本音”が待ってた。
男友達じゃ満たされない夜、隠しきれない“女”が目を覚ます。梓ヒカリ【準新作・独占配信】
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