正座からの騎乗位って、どこの武家作法やねん。

ふすま閉める音って、あんなに静かなのに、なんで心臓バクるんやろな。それだけで「はい、終わった」って察してまう。なんでって？中におるの、莉里さんやから。

静かに正座して待ってんのよ。手とか組んで、目線ちょっと下げて、でもこっち見てて。声なんていらん、視線だけで「準備できた？」って言ってる。やめろって、そんな上品に責めてくんな。

普通さ、誘惑ってもっと派手やん？髪かきあげるとか、舌なめずりするとか、服脱ぐとか。ちゃうねん、この人、何もせえへんねん。ただ正座して、こっちの脳内壊してくる。

そっからの流れ、ほんまバグやった。脱がされるとき、1枚ずつゆっくり。「ぴとっ…」て肌が触れた瞬間、もう体より先に心が負けた。

畳の上って、あんなに静かやのに、汗の音だけやたら響く。息の混ざり方、わざとやろ？ってレベルでシンクロしてて、全身「音」と「間」で支配されていく感覚。

途中から、もはや騎乗位ちゃう。あれ、**精神乗っ取り**やった。

ぬるぬる揺れるたび、心が「ぴきっ」て音立てて割れてく。

何発出したとか、もう知らん。数えてた理性、2発目で全部脱落した。気づいたら、彼女の髪に指絡めて、「ありがとう」って言いかけてた自分にドン引きした。

でもたぶん、それで合ってる。これ、ヤってるんじゃなくて、 “肯定されてる”ってことやから。

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