最初はただ、画面越しの笑顔が眩しかっただけやねん。 光が反射して、肌が透けるみたいに見えてさ。 ふっと視線が合った瞬間、胸の奥でカチンって音がした。 なんでやろ、守りたくなる笑顔ほど、壊したくもなるんや。 その二つが同時に来る感じ、息が止まる。
手のひらがじんわり熱くなる。 あの柔らかそうな質感、触れたらどんな音が鳴るんやろ。 でも、ほんまに触れた瞬間――世界が一瞬止まった。 息が、ふっと詰まる。 その後の沈黙が、いちばんいやらしかった。
震える息って、嘘をつけへんな。
拒むように見えて、目は逃げへん。 その奥にある迷いが、むしろ呼んでるみたいで。 指先が震えるたび、空気が波みたいに動く。 何度も「やめろ」って言葉が喉で止まって、 かわりに「もう少しだけ」って心が言ってた。
この瞬間、理性は椅子から転げ落ちた。 ただ、鼓動だけがリズム刻んでる。 触れれば触れるほど、彼女の表情がほどけていく。 その変化が、いちばん罪深い。
心の奥で、何かが反転した瞬間。
彼女が小さく息を呑んだとき、 その音が鼓膜の奥でパチンと弾けた。 もう戻れんって分かった。 静寂が甘くて、危うくて、全てを溶かす。 あの「お願い」という一言で、 世界の重力が逆になった気がした。
優しさと狂気って、紙一重やな。
助けたつもりが、救われてたのは俺やった。 あのまっすぐな目の中で、 自分が“人”に戻る感覚があった。 行為よりも、心の距離が近づく方が怖い。 でも、それがいちばん気持ちよかった。
終わったあとも、温度だけ残った。
画面が真っ暗になっても、 手のひらにあの感触が残ってる。 鼓動が遅くなっても、胸の奥はまだ波打ってた。 息の合間に聞こえた「ありがとう」が、 やけにやさしくて、やけに苦しかった。 この作品、ただの刺激やない。 心の奥の孤独を、じんわりとかき混ぜてくる。
【独占】汚れを知らない笑顔少女を今、あなた自身の目で確かめて
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