ねぇ、あの瞬間、どうして息が止まったんやろ。

ほんの一瞬やった。黒板のチョークの音が止まって、静けさが落ちた瞬間。彼の視線が、まっすぐ刺さってきた。若さって、こんなにも熱を持つんやって思った。息を呑んだ。目が離せなかった。「ダメ」って言葉が喉で溶けて、空気ごと甘くなった。それだけで、身体の奥がじんわり疼いてた。

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「我慢」って言葉、いちばん無力やと思った。

指先が触れただけで、全身が鳴る。「もうダメ」って笑いながら、心はもっと欲しがってる。距離が近づくたび、鼓動がカチカチ音を立てる。息と息が混ざる音、ゆっくりと世界が霞んでいく。彼の若さは刃みたいで、でもどこか優しくて。その温度に触れるたび、教師じゃなく“女”に戻っていった。

あの息づかいを、もう一度確かめる

理性が遠くで笑ってた。

背中をなぞる手が、ゆっくりと流れていく。そのたびに、体の奥がポッと灯る。何も考えられん。ただ音だけが支配してた。「んっ」って漏れる呼吸が、止められへん。欲しいのは刺激じゃなく、抱かれてる安心感やった。若さの熱と、私の心の寂しさが交差する。その交わりが、罪よりも甘かった。

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終わったはずののに、まだ終わってない。

目を閉じても、あの瞳が離れん。喉が渇く。息が浅い。鼓動がまだ暴れてる。静かな教室の中で、残ったのは彼の体温だけ。心のどこかで、もう一度あの瞬間を願ってる自分に気づいた。罪と快感の境目なんて、とっくに溶けてた。

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まとめ：これは“背徳”じゃなく、“救済”やった。

一瞬の視線で、全てが変わる。理性が音を立てて崩れる。
若さの熱と、孤独な心が重なるとき、人は抗えない。
焦らしの間に漂う吐息が、いちばんの快楽やった。
終わった後の静寂が、まだ身体の中で鳴ってる。

きみもきっと、わかるやろ？理屈じゃなく、心で堕ちる瞬間。その一秒が、どれだけ尊いかってこと。

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