最初はただの好奇心やった。 タイトル見た瞬間に、心のどっかが“引っかかった”んよ。 再生押したら、空気が変わった。 白い光の中で彼女が一瞬だけ息を止めた、その「間」。 小さな音すら響いて、こっちの鼓動までバレてまいそうやった。 視線がすれ違うたび、静かな熱が立ち上がる。 その湿度に気づいた瞬間、もう引き返せんかった。
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息と間と、沈黙のあいだ。
彼女の肩が小さく上下するたび、こっちの呼吸も乱れる。 音にならない“ふっ”が、鼓膜をなぞって離れない。 視線を落とした指先が、ノートの端をゆっくりなぞる。 そのテンポ、わざとや。 待たせて、焦らして、最後にちょっとだけ解く。 まるで空気の中で泳がされてるみたいに、体が勝手に反応する。 ぞくっ、とした瞬間に、静かに笑う顔。 あれは、知っててやってるやつ。
“知らない”が、こんなに熱いなんて。
彼女の目は無垢やのに、奥で燃えてた。 知らないことを知ろうとする瞬間の顔って、なんであんなに綺麗なんやろ。 指先が軽く震えて、呼吸の音がすこし速くなる。 でも、止めようとはせぇへん。 そのまま、知りたいって顔で見上げてくる。 「教えて」って言葉よりも、空気の温度のほうが雄弁やった。 画面越しでも、喉が鳴る。 焦らされるほど、こっちの時間が伸びる。
視線の奥が、静かに揺れた。
明るすぎる照明が、彼女の輪郭をぼかす。 唇の端が少しだけ動いて、息を吸う音がやけにリアル。 その瞬間、世界がゆっくりになった。 髪が頬にかかるたび、影が揺れて光る。 彼女のまばたき一つで、こっちの鼓動が追いつかん。 わざとらしい動きは一切なく、全部が自然体。 その自然が、いちばん危ない。 まるで“教えられてる”のは自分の方みたいで、目を逸らせなかった。
終わっても、終わらへん。
再生が止まっても、音が残る。 鼓動の余韻と、喉の渇き。 胸の奥でまだ鳴ってる“コトコト”が止まらへん。 画面を閉じても、ふとした瞬間に思い出してしまう。 この作品、やばいのは“後からくる”タイプやった。 気づいたら、もう二周目。 あの瞳の奥の問いかけが、頭から離れん。 きっと、これは誰かの初恋みたいなもんや。
まとめるで。これは優しさの形をした中毒。
- 一瞬の目線が刺さる。静かやのに心を動かす。
- 呼吸の間が絶妙。焦らしが甘い。
- 光と影のバランスが完璧。温度が伝わる映像。
- 無知の表情がリアルすぎて、共感してまう。
- 見終わっても続く余韻。もう一度押したくなる魔力。
正直、これは「ええ経験」って言葉では足りへん。 見るんやなくて、感じる。 孤独な夜ほど、静かに響くタイプのやつやった。
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