カチ…カチ…と壁の時計が刻む音だけが部屋に響いている。 エアコンの効いた部屋に、ぬるっと忍び込むような気配。 ドアの隙間から、そっと香るのは洗い立ての柔軟剤…じゃない。
彼女の“決意”の匂いだった。
…香椎佳穂。27歳。人妻。 でも今日も彼女は、”人妻”じゃなく、”女”の顔で俺の前に座った。
ぴとっ…と脚が床に張りつく音。 そのまま、彼女の視線が…ずるずると俺の胸まで這い上がってくる。
「ヤル為に来た」って、そんなことわざわざ言わない。
けどな、ボタンをひとつ…カチッ…外すたびに、 言葉よりも先に体が全部、そう語ってる。
首筋に沿って流れる汗が、じわ…っと鎖骨に溜まって、 そのまま谷間の奥に、ぬるりと沈んでいく。
ぐいっと身体をそらして腰を突き出したとき、 彼女の視線は一切ブレない。 「見てていいよ」って、静かに命令されてるような感覚。
この人、ほんまに「逃げに来てる」んやな。
夫婦って呼べる関係じゃないんやろな。 言いなりって言葉も、実際は違ってて。 彼女は、自分の意思でこっちに来てる。自分の足で、誰にも止められない速さで。
トロン…と潤んだ瞳が、一瞬だけ寂しそうに揺れる。 その瞬間、俺の中の「理性」も「倫理」も、全部ぐずぐずに溶けて消えた。
パチン…と外れたブラのホック。 ヒュゥ…と漏れる呼吸。 ブチ…っと引きちぎるようなタブーの糸。
何もしてないのに、汗がにじむ。喉が渇く。 「コトバにしたら壊れる関係」を、画面越しにただ見つめるだけで。
ガタンッ…と彼女が立ち上がる。 脚が、ふる…って震える音。 ぷるん…と揺れる胸元。その奥にある「心の空洞」が、こっちに波紋みたいに広がってくる。
「性欲じゃない。俺、たぶん…誰かに触れてほしかっただけ。」
AVなんて、ただの性処理？ いや、この作品は違う。
彼女の演技に見せかけた「本音」が、 息の漏れ方、汗の流れ方、瞬きの間で…チリッ、チリッって溢れてる。
視線をそらせない。 指先が画面に伸びそうになる。 喉がごくんと鳴るたび、彼女の気配が俺の部屋にまで染み込んでくる。
「心のリセット装置」って、こういう映像のことなんじゃないか。
今日も、誰にも見せられないままのストレスを抱えて、 ため息を3回ついてから家に帰った。
だけど今は、画面の向こうにいる「彼女」が、俺の中の「叫び」を 静かに、やさしく…ぐちゅっ…と受け止めてくれる。
最後のページまで、ぜんぶ吐き出したくなる。
結論？ これは「抜くためのAV」じゃない。 「忘れるためのAV」でもない。
これは「思い出させるAV」。 “あぁ、俺って誰かに求められたい生き物やったんや…”って。
視線、息、汗、舌の動き、指の先―― 彼女が全部、代わりに俺の感情を感じてくれてる気がした。
▼ 今すぐ没入して。今夜だけは「ひとりじゃない」と思えるから。
不倫、言いなり、ヤル為に来る奥さん 香椎佳穂（27）【MGS独占配信】
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